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640 かまど神1
かまど神は竈、囲炉裏、台所などに祀られる火の神であるとともに、農業、家畜、家族を守る神だともされています。
これは気性の激しい神で、この神を粗末に扱うと罰が当たり、竈に乗ると怒るなど、人に祟りを及ぼすといわれていました。
祀り方としては、竈や炉のそばの神棚に幣束や神札を祀りますが、祀り方の形態は地方によって様々でした。
仙台藩領の北部ではカマ神やカマ男という木製の面を作り、それを神札と一緒に屋外に向けて祀ったのですが、カマ男の面は優しい女性の顔を思わせ、白い陶片の歯がつけられたり、きれいなアワビの貝殻が目に埋め込まれていました。
このかまど神。
フダ付きのオカマでした。
・フダ付き=神札
・札付きの=定評のある
・幣束=神道の祭祀で捧げられるもので、2本の紙垂を竹または木の幣串に挟んだもの




