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妖怪百物語  作者: keikato
64/920

64 じゃんじゃん火

 じゃんじゃん火は怪火の一種です。

 奈良県の各地に伝承があり、じゃんじゃんと音を出すことが名前の由来で、死者の霊が怪火に姿を変えたものだといわれています。

 その昔。

 白毫寺(びゃくごうじ)と大安寺の墓地それぞれから火の玉が現れ、二つの火は夫婦川で落ち逢うと仲良くもつれ合い、やがて墓地へと帰っていきました。

 正体は心中した男女であり、死後別々の寺に葬られたことから、火の玉となって逢っているといわれています。

 ある夜。

 このじゃんじゃん火に襲われた男がいました。

 男が夫婦川に飛び込んで逃げると、火の玉は水の中までは追ってこず、二つそろってどこかへ飛び去っていきました。

 このじゃんじゃん火。

 夫婦水入らずでした。


・水入らず=水に入らず=夫婦水入らず

・夫婦水入らず=内輪の者だけで集まっている


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― 新着の感想 ―
[一言] 音を出しながら襲ってくるカップルの火の玉……   なんか物凄くリア充パリピ臭を感じます。水入らずですし(笑) 実際に遭遇すると怖いんでしょうけどね。
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