表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
627/918

627 ザン1

 ザンは沖縄出身の民俗学者、上勢頭亨著『竹富島誌』に次のような話があります。

 ある夜。

 海から女の声が聞こえてきたので、漁師の男が声の主を確かめようと網を放ったところ、上半身が人間で下半身が魚という女がかかりました。

 女が予言めいたことを告げます。

「近いうちに大きな地震があります」

 男はこの女が伝え聞くザンだと察し、すぐに網から放しました。

――地震のあとにはきっと津波も来るぞ!

 男は津波が来ることを、すぐさま近隣の村々に知らせてまわりました。

 多くの人々が山に逃れます。

 その日の夕刻。

 大きな地震のあと、巨大な津波が島に押し寄せてきました。

――やっぱりだ。

 男の思ったとおりでした。

 大きなジシンがあったのです。


・ジシン=自信=地震

・上勢頭亨(うえせどとおる・1910~1984・僧、民俗学者)

・『竹富島誌』(たけとみじまし・民話、伝説など)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ