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妖怪百物語  作者: keikato
623/917

623 七尋女

 七尋女という妖怪がおります。

 鳥取県日野郡に伝承があり、桜の古木の下に、首が七尋も伸びる女が現れたといいます。

 その昔。

 オサミという女がおりました。

 オサミには恋仲の男がいたのですが、この男には親が決めた婚約者があり、やがてオサミの前から去っていきました。

 オサミは悲嘆して川に身を投げ、死後は蛇身となって川の淵に棲まい、帰ってくるあてのない男を待ちました。

 その後。

 棲み処の淵が洪水で流されると、蛇身のオサミは陸に上がってかしの木に姿を変えました。

 現在。

 日野郡江府町には県指定天然記念物の「七色樫」という樫の木があり、これが七尋女だと伝えられています。

 この七尋女。

 裏切った男にカシがあったのです。


・カシ=かし=貸し

七尋ななひろ=1尋は約1・8メートル


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