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妖怪百物語  作者: keikato
62/920

62 コボシ

 コボシという妖怪がおります。

 河童の類いのもので、三重県志摩市に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 コボシが馬に悪戯をしたところ、逆に馬に蹴られて頭の皿を割られてしまいました。

 川に帰れなくなったコボシは、人間の女に化身して寺で働いていましたが、住職に正体を見破られてしまいました。

 コボシは住職に頭の皿を見せました。

「和尚様、これを治してください」

「悪さをしないと誓えるか?」

 住職は誓いの証拠を示すよう言いました。

 するとコボシは大きな石を二つ運んできて、「これが朽ちるまで悪戯をしません」と誓ったので、住職は法力で頭の皿を新しいものと取り替えてやりました。

 このコボシ。

 頭の皿が真っサラになりました。


・サラ=皿=新しい

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― 新着の感想 ―
[一言] 住職さんがくれたお皿は少し小さくて、お皿の水をよくコボシてしまったかも? 毎朝楽しませていただき、いいねを送信しております。
[一言] 住職すごい……!
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