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618 茨木童子
茨木童子は、平安時代に大江山を本拠に京都を荒らし回った鬼の一人です。
この茨木童子。
生まれたときにはすでに歯が生えそろっており、さらには巨体というだけで、周囲の者からひどく忌み嫌われていました。
その後。
鬼と化した茨木童子は、鬼の頭領である酒呑童子と出会い舎弟となり、共に京を目指しました。
酒呑童子の一味は大江山を拠点に、京の貴族の子女を誘拐するなど乱暴狼藉を働きましたが、源頼光とその家臣である頼光四天王によって滅ぼされてしまいました。
ところがこのとき、茨木童子だけは頼光四天王から逃げのび、その後は一人、山奥で静かに隠れ暮らしたといいます。
この茨木童子。
イバラの人生を歩きました。
・イバラの人生=困難な状況や苦難の多い人生
・源頼光(みなもとのよりみつ・948~1021・平安時代中期の武将)
・頼光四天王=渡辺綱、卜部季武、碓井貞光、坂田金時




