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妖怪百物語  作者: keikato
614/917

614 茶ん袋

 茶んちゃんぶくろという妖怪がおります。

 和歌山県日高郡印南町に伝承があり、これは茶を煎じる茶袋のような姿をしていました。

 印南川流域でよく見られ、木の枝にぶら下がっていたり、宙吊りで現れるほか、川の上に浮かんだり、空中をさまよったりしたといいます。

 その昔。

 ある男は印南川の付近で茶ん袋に遭遇し、あわてて近くの草むらに身を隠しました。

 茶ん袋が飛んで消えます。

 男はびくびくしながらそっと草むらを出ました。

 と、そのとき……。

 男は首筋に冷たいものを感じました。

 あわてて見上げると、そこには茶ん袋が浮いていて、しずくを垂らしていました。

 一度は消えたと見せかけて、飛んでの出現。

 この茶ん袋。

 トンダ茶番でした。


・トンダ=飛んでの出現

・茶番=茶ん袋

・トンダ茶番=底の見えすいたばかげた出来事


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