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妖怪百物語  作者: keikato
605/918

605 金魚の幽霊1

 金魚の幽霊は江戸時代後期、山東京伝の『梅花氷裂』に次のような話があります。

 ちなみに金魚の幽霊という名称は漫画家の水木しげるが命名したもので、原典では「藻之花(ものはな)の怨魂、金魚に着す」とあります。

 その昔。

 信濃国の藻之花という女が、ある家に(めかけ)として迎え入れられますが、正妻が藻之花のことを妬み、ついには藻之花が飼っていた金魚の(はち)に、藻之花の頭を突っ込んで殺してしまいました。

 藻之花の怨念は金魚に憑くと、それは黒いかたまりの異形な姿となって、まさに金魚のフンのように正妻のあとを執拗につけまわしました。

 正妻が振り向いて問います。

「あんた、いったい何だっていうのよ?」

「フン!」


・フン=ふん=ふん!

・山東京伝(さんとうきょうでん・1761~1816・浮世絵師、戯作者)

・『梅花氷裂』(ばいかひょうれつ・読本)


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