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妖怪百物語  作者: keikato
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6 油すまし

 油すましという妖怪がおります。

 熊本県に伝承があり、油泥棒の亡霊ともいわれるもので、油の入った瓶をさげ、山の峠に現れては道行く人々を驚かせたといいます。

 その昔。

 老婆が孫を連れて山の峠道を歩いていました。

「昔のことだがな、この峠にゃ、油瓶をさげた油すましというもんが出ていたそうな」

 老婆が孫に話していますと、

「今も出るぞー」

 突然、二人の前に油すましが現れました。

 驚いた老婆と孫は走って逃げ、なんとか家までたどり着くことができました。

 ひと息ついて居間いまに入ります。

 ところが、そこでも油すましが現れました。

「イマも出るぞー」

 二人はあわてて奥の納戸なんどへと逃げ込みました。

「ナンドも出るぞー」




・イマ=今=居間

・ナンド=何度=納戸


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― 新着の感想 ―
[良い点] 駄洒落だ! (笑) 意外と好きです。こういうの。。
[良い点] この話、メチャクチャ面白いです! 逃げる先に現れる、と言う点ではノッペラボーを連想させますが、前振りを自分で喋りながら出現と言うのは、ドリフのコント的な面白さ。 と言うか、現代にアレンジ…
[良い点] 面白かったです。笑ってしまいました。土間には出れず……ドンマイ。←無理がありますね……残念。
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