598/923
598 丑の刻参り
丑の刻参りは呪詛の一種です。
これは深夜、神社の御神木に、憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ちつけるといった呪いの儀式で、これにより憎む相手に祟りや災禍をもたらすといいます。
生霊の多くは無意識のうちに動きまわるものなのですが、こうした呪詛の儀式は意識的に生霊を動かして相手を苦しめるといったものでした。
また臨死体験をしたとされる人たちの証言で、肉体と意識が離れた体験が語られることがあります。
また霊魂として意識が肉体から離脱し、己の肉体を見るという現象もあり、依存や執着しやすい人、未練がある人が生霊に憑かれやすいといわれています。
この丑の刻参り。
ワラにもすがる思いで行われました。
・ワラ(藁)にもすがる=窮地に陥って普段は頼らないようなものに頼るといったこと
・丑の刻=午前1時から午前3時
・呪詛=神仏や悪霊などに祈願して相手に災いが及ぶようにすること




