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妖怪百物語  作者: keikato
594/922

594 野鎌

 野鎌という妖怪がおります。

 これは四国の各地に伝承があり、かつて遺体を埋葬する墓を造るときはかまを使用していたのですが、その鎌は七日間ほど墓場に置いておくという習わしがあり、それを破ると妖怪の野鎌になるといわれていました。

 野鎌はおもに野山に現れ、これに遭遇した者はわけもなくいきなり転び、そのときどこも痛くはないのですが、いつの間にか足に大きな切り傷ができていたといいます。

 このとき次の呪文で、野鎌は消えてなくなったといいます。

「仏の左の下のおみあしの下の、くろたけの刈り株なり、痛うはなかれ、はやくろうたが、生え来さる」

 意味は不明だといいますが、今もこの呪文でカマワナイといわれています。


・カマワナイ=構わない=鎌はない

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