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妖怪百物語  作者: keikato
588/922

588 頽馬

 頽馬たいばは馬を殺す魔性の風で、馬を飼う者からは非常に恐れられていました。

 これは馬を突然にして死に至らしめ、倒れた馬は口から肛門にかけて、太い棒を差し込まれたかのように肛門が開いているため、魔物が鼻から入り込んで尻から抜け出した怪異であるといわれました。

 江戸時代前期、浅井了意の『伽婢子』には、この頽馬のことが詳しく記されています。

 それによれば、馬の前方で急につむじ風が巻きあがり、その砂煙が馬の首に近づいていくと、馬のたてがみ一本一本が逆立ち、やがてそこに赤い光がさし込みました。

 すると馬はいなないて倒れ、馬が死ぬと同時に風も消えていたとあります。

 この頽馬。

 馬の風上にも置けませんでした。


・馬の風上にも置けない=馬を殺す魔性の風

・風上にも置けない=卑劣な人間を憎しみののしっていう言葉

・浅井了意(あさいりょうい・?~1691・仏教学者)

・『伽婢子』(おとぎぼうこ・仮名草子)


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