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妖怪百物語  作者: keikato
581/923

581 和尚魚

 和尚魚おしょううおという妖怪がおります。

 海坊主の類いのものだといわれ、江戸時代の百科辞典『和漢三才図会』に次のようなことが記されています。

「体長は五、六尺ほど、髪の毛のない坊主頭で、その頭部以外は亀そのものであり、魚を示す要素はどこにも見られない」

 この和尚魚。

 人間に捕らえられると手を合わせて涙を流し、命乞いをしてきたといいます。

 このとき、「助けてやるが、そのかわり二度と祟ってはならん」と言い聞かせ、海へ逃がしてやると良いとされています。

 同じ類いのものに亀入道という妖怪もいますが、こちらは絵図が確認できず、坊主頭かどうかは確認できません。

 和尚魚と亀入道。

 比べても不毛なことでしょうが……。


・不毛=髪の毛のない坊主頭

・不毛=なんの進歩も成果も得られないこと

・『和漢三才図会わかんさんさいずえ』=寺島良安てらしまりょうあん著の絵入り百科事典)


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