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妖怪百物語  作者: keikato
578/922

578 フチカリ

 フチカリは亡霊の一種で、これは福島県南会津郡桧枝岐村に次のような話が伝わっています。

 猟師たちはてんのことをフチカリと呼んでおり、南会津地方で貂が怖れられているのは、昔、雪崩なだれなどで死んだ人間の亡霊が、貂に姿を変えて出てくると信じられているからだといいます。

 またフチカリは、山中で死んだものの怨霊が姿を変えたもので、人が運びきれないものを運び去ることができるといわれています。

 そうしたことからこの地方の山中では、「十二様」という山の神とフチカリを朝夕に祀るのですが、フチカリに供えたもちなどはパサパサしてまずくなったといいます。

 このとき供えた餅。

 テンでダメになったといわれました。


・テンで=てんで=てんで

・てんで=まったく


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