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妖怪百物語  作者: keikato
573/924

573 鬼塚

 鬼塚は伝説の一種で、大分県竹田市に次のような話が伝わっています。

 三百年ほど前、白丹しらにという村では鬼が暴れてたいそう困っていました。

 ある日。

 観音様が鬼に向かって言いました。

「神馬川の上流、弓折と長畑の間に一夜で橋を架ければ、このあたりのもの千人の首を与える。ただしそれができなければ、おまえの首をもらう」

 鬼はうなずき、宵のうちに大量の石を運びました。

 これに驚いた観音様は急いで村人を呼び集め、すぐさま鶏のとまり木にお湯をかけさせました。

 これに夜が明けたと勘違いした鶏はたちまち鳴き始め、その声を聞いた鬼は自分の負けを知って自害したといいます。

 観音様は嬉しそうです。

「ケッコウうまくいったな」


・ケッコウ=ケッコウ(鶏)=けっこう(結構)

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