表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
57/922

57 猫又1



 猫又という妖怪がおります。

 これは民間伝承、怪談、随筆など多くに登場し、猫が長生きをすると尻尾が二又に分かれ、この猫又になるといわれました。

 猫又は美しい女に化け、出遭った人間をだまして喰うのですが、山奥深くに棲んでいるため、狙われるのはたいてい山で働く男たちでした。

 その昔。

 五助という木こりがおりました。

 ある日のこと。

「ねえ、あたしと遊ばない?」

 五助は山で美しい女に声をかけられました。

――こんな山奥に若い女がいるはずがない。

 五助はすぐに猫又だと気がつきました。

 山で美しい女に出遭ったら、それは猫又だと父親に教えられていたのです。

 五助は首を振りました。

「わしは付き合ってる女がおる、フタマタは好かん」


・フタマタ=二又=二股

・二股=二人の恋人と同時交際する


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 中国では山中に仙女が現れて気に入った男にサービスしてくれるそうですが、日本では猫又…… 食われちゃうこと確定ですね!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ