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妖怪百物語  作者: keikato
568/923

568 蛇地蔵

 蛇地蔵は昔話の一種で、宮城県気仙沼市に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 化粧坂に機織をする母娘がいました。

 あるときから毎夜、娘のもとにりりしい若者が通ってくるようになり、それからは娘が日ごとにやつれていくので、母は娘に言って、若者の着物の裾にいとを縫いつけさせました。

 翌朝。

 母娘が糸をたどっていくと、裏山にある穴にたどり着きました。

 そこでその穴を村人らと掘り返したところ、大きな白蛇が這い出してきたので、みな驚いて打ち殺してしまいました。

 その白蛇の尾には糸が縫いつけられてありました。

 その後。

 娘は蛇地蔵の社を造ると、その中に捨てずにいた糸を入れて共に祀りました。

 イトオシカッタたのです。


・イトオシカッタ=いと惜しかった=愛おしかった

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― 新着の感想 ―
[一言] この一件は言うなれば、異類婚姻譚のバッドルートという感じがしますね。 白蛇が娘の元へ通ったのが純粋な恋愛感情によるものだとしたら、撲殺されてしまったのは流石に可哀想ですね。 とはいえ娘の方も…
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