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妖怪百物語  作者: keikato
563/926

563 鼠島

 鼠島は江戸時代後期、橘南谿の『西遊記続編』に次のような話があります。

 その昔。

 肥後と天草の間の海に鼠島と呼ばれる小さな無人島があり、その島にはどういうわけか、昔からおびただしい数の鼠が棲んでいました。

 この付近を通る船は、船頭が三味線を弾くことを固く禁止しており、それは三味線を弾くと必ず大きな波風が起こって、船が危険な目に遭遇するからだといいます。

 これは三味線には猫の皮を張っているので、鼠がこれを嫌うためだといわれています。

 ただ近年。

 都の方では三味線に犬の皮を張ることが多く、この島の鼠はそのことを知らないのでした。

 当時。

 三味線に張られる皮は猫のものがじょう

 犬は

 鼠はチュウでした。


・チュウ=鼠の鳴き声=ちゅう

・橘南谿(たちばななんけい・1753~1805・医者)

・『西遊記続編』(せいゆうきぞくへん・紀行、随筆)


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