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妖怪百物語  作者: keikato
56/921

56 赤舌

 赤舌あかしたという妖怪がおります。

 江戸時代の妖怪絵巻に見られ、これは毛深い顔、爪のある手、開かれた口、大きな舌と、いかにも獣のような姿で描かれているのですが、その全身像は黒雲に覆われてよくわかりません。

 ただひとつ。

 鳥山石燕の『画図百鬼夜行』には、この赤舌が水門の上に描かれており、それが「舌は禍の門」に通じることから、赤舌とは一種の羅刹神らせつじんであり、「口が開いている限り吉事には恵まれない」などと、様々な解釈が説かれるようになりました。

 ですが……。

 石燕の亡き現在、赤舌の絵には説明文が添えられてないため、それらの真意は不明のままで、今となっては何もわかりません。

 死人に口なしです。


・死人に口なし=死人は無実の罪を着せられても釈明することができない。また、死人を証人に立てようとしても不可能である

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・羅刹=大力で足が速く、人を食うといわれる悪鬼。のちに仏教に入り守護神とされた


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