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妖怪百物語  作者: keikato
557/925

557 傘貸し狐

 傘貸し狐は昔話の一種で、熊本県玉名郡に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 太郎じゃどんという狐がいました。

 あるとき太郎じゃどんは村の者と連れ添って、遠くの神社に参拝に出かけました。

 参宮の旅が終わり、無事に帰ってくることができたお祝いにと、太郎じゃどんは同行した村人を家に招いて、ごちそうを振る舞いました。

 ごちそうを食べ、酒を飲み、帰る頃になって雨が降り始めました。

 太郎じゃどんはみなに傘を貸しました。

 みなが借りた傘をさして帰っていると、それを見た子供たちが笑います。

 このとき。

 雨は降ってなく、しかもみながさしていた傘は芋の葉っぱだったのです。

 この太郎じゃどん。

 芋の葉の傘しかカサナカッタのです。


・カサナカッタ=傘なかった=貸さなかった

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― 新着の感想 ―
[良い点] 同じ植物の葉っぱでも、蓮の葉なら大きくて傘に出来ますが、小さい芋の葉だと人間用の傘には厳しいですね。 しかし実際には雨は降っておらず、村人達もただ笑いものになっただけで大した実害もありませ…
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