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妖怪百物語  作者: keikato
556/922

556 がに

 がにという妖怪がおります。

 これは宮城県宮城郡利府町に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 小野田村の愛宕神社の北方に柳沢寺という寺があり、この寺は魔の寺とも呼ばれ、入った者は誰も帰ってこれないと恐れられていました。

 あるとき。

 某武者がこの真相を確かめようと、魔の寺へと向かいました。

 山門をくぐり客殿から奥の院へと進むと、衣をまとった公家姿の美しい女が現われたので、武者はこれこそ魔物であろうと、すぐさま一刀を浴びせました。

 美女が血を流しながら逃げます。

 武者が血痕をたどると、渓谷の沢で巨大な蟹が息絶え絶えとなっていました。

 武者が刀を振り上げて蟹に詰め寄ります。

「何者だ!」

「カニんやす、カニんやす」


・カニんやす=蟹んやす(かにんやす)=堪忍かんにんやす

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