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妖怪百物語  作者: keikato
550/922

550 山人1

 山人やまびとという妖怪がおります。

 これは江戸時代後期、橘崑崙著『北越奇談』に次のような話があります。

 山人は人語を解し、毛むくじゃらで、草木の腰蓑をまとい、毛皮けがわの服をやると喜んで着たといいます。

 秋田県に次のような話が伝わっています。

 太平森に棲む山人の背丈は2メートル以上あり、ヒゲは胸まで垂れ、熊の毛皮を身につけていました。

 食べ物をやると喜んで食べ、煙草をやるとその礼として木の皮を集めるなど、山仕事を手伝ってくれたといいます。

 この山人。

 山中によくパンツを捨てていて、その落ちたパンツを見た猟師や木こりは多くいましたが、誰も拾いませんでした。

 そのパンツ。

 ケガワらしかったといいます。


・ケガワらしかった=けがわらしかった=毛皮けがわらしかった

・橘崑崙(たちばなこんろん・1761~1819・詩書画家)

・『北越奇談』(ほくえつきだん・随筆集)


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