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妖怪百物語  作者: keikato
540/922

540 ミンキラウワ

 ミンキラウワという妖怪がおります。

 名前のミンキラウワは「耳のない豚」という意味で、奄美でこれに出遭った人の話があります。

 終戦後のある冬の晩。

 二人の男が永田川沿いの道を歩いていると、いきなり目の前に子豚が飛び出してきました。

 二人は子豚を捕まえようとしましたが、なかなか捕えられず、そうこうしているうちに子豚は次々に増えていきました。

 このときクレゾールのような臭いがして、やがて子豚たちも薮の中に消えていったといいます。

 翌日。

 二人は地元の年寄りから、そこには昔からミンキラウワという耳のない豚の妖怪がいて、いくら言い聞かせても出てくるのだと聞かされました。

 このミンキラウワ。

 聞く耳を持ちませんでした。


・耳を持ちません=耳のない豚

・聞く耳を持たない=聞こうとしない

・クレゾール=かつて病院などで消毒薬として用いられる


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― 新着の感想 ―
[一言] ミンキラウワは両耳のない豚の怪異ですが、欠損した身体の部位が異なる同族も何種類かいるみたいですね。 例えば、片耳だけ欠損している場合だとカタキラウワ(片耳豚)になるみたいですね。 中でも四肢…
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