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妖怪百物語  作者: keikato
54/919

54 足洗邸

 足洗邸あしあらいやしきは、江戸の本所を舞台とした「本所七不思議」の一つです。

 江戸は本所三笠町に、味野という旗本の上屋敷がありました。

 ある夜。

 天井裏で大きな物音がしたのち、「足を洗え」という声が響き、巨大な足が天井板を突き破って降りてきました。

 翌晩からもこの怪現象は続き、家人が降りてきた足を洗うと消えますが、洗わないと家じゅうの天井を踏み抜いて暴れました。

 味野がたまりかねて同僚の旗本に相談したところ、同僚はたいそう興味を持ち、上意の許しを得て上屋敷を交換してくれました。

 その後。

 この上屋敷には同僚が移り住んだのですが、足はどこへ行ったのか二度と現れなかったといいます。

 足が遠のいたのでした。


・足が遠のく=今までよく行っていた所に行かなくなる

本所七不思議ほんじょななふしぎ=本所(東京都墨田区)に江戸時代ころから伝承される奇談・怪談


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― 新着の感想 ―
[一言] 同僚さんでは好みに合わなかったと……
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