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妖怪百物語  作者: keikato
539/922

539 油瓶の鬼

 油瓶あぶらかめの鬼は疫病神やくびょうがみの一種で、平安時代末期、作者不詳の説話集『今昔物語集』に次のような話が記されています。

 その昔。

 小野宮の大臣という人がおり、御所である大宮のそばを牛車で通りかかったとき、なんとも奇妙なものが目の前を横切りました。

 よく見ればそれは油瓶で、踊るような足取りで西方の屋敷へと入っていきました。

 帰宅後。

 大臣は気になって、従者を西方の屋敷の様子をさぐらせにやったところ、その屋敷には病身の年頃の娘がいて、その日の昼に亡くなっていました。

 それを聞いた大臣は、件の油瓶は物ので、それが娘にとり憑いて殺したのだろうと思ったとあります。

 この油瓶。

 疫病ガメでした。


・疫病ガメ=疫病瓶やくびょうがめ疫病神やくびょうがみ

・『今昔物語集こんじゃくものがたりしゅう』(作者不詳・平安時代末期に成立の説話集)


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