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532 鎌鼬1
鎌鼬は妖怪もしくは、それが起こす怪異だといわれ、つむじ風とともに現われて人間に切りつけました。
これに出遭った者は、刃物で切られたような鋭い傷を受けますが痛みはまったくなく、傷からは出血もしないといいます。
名前の「かまいたち」という語源は「構え太刀」の訛りであると考えられています。
江戸時代中期以後。
「いたち」という語を引用し、鎌のような爪を持ったイタチの姿をした妖怪が、多くの絵画に描かれるようになったといいます。
その一方。
人の目には見えないことから、鎌鼬はつむじ風そのものだとする見解も根強くあります。
なお、その見解は今も論争が続いています。
いたちごっこです。
・いたちごっこ=鎌鼬
・いたちごっこ=終わりの見えない状況
 




