表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
527/922

527 蛇女房

 蛇女房は異類婚姻譚で各地に伝わっています。

 その昔。

 ある男が蛇を助けたところ、その蛇が娘となって家を訪ねてきて一緒に暮らすようになりました。

 やがて二人の間には男の子が生まれました。

 ある日。

 夫に正体を知られた女房は、なめれば乳の代わりとなる宝珠を我が子に与えると、蛇に戻って棲み処へと帰っていきました。

 子供が宝珠をしゃぶり尽くして泣くと、蛇は残っていたもう一方の目を抜いて夫に渡しました。

 宝珠は自分の目玉だったのです。

 盲目となった蛇は夫に、寺へ釣鐘を奉納し、その鐘をついてくれと頼みました。

 それ以来。

 大蛇は鐘の音を聞いて、時と方角を知るようになったといいます。

 この蛇女房。

 我が子に目がありませんでした。


・目がない=盲目となった

・目がない=たまらなく好きである


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] この話は、子供の頃に読んだ覚えがあります。 その後、鐘をついて時間を伝えたという続きがあったような…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ