表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
516/922

516 磯天狗

 磯天狗という妖怪がおります。

 名前に天狗とありますが、これは一般的な天狗ではなく怪火のようなもので、愛知県半田市に次のような話が伝わっています。

 尾張国のある村では、海上に小さな白煙が回転しながら現れ、それが次第に大きさを増し、竜巻のような凄まじい風とともに山へと飛び、また飛び去ってゆくものがあったのですが、村人たちはこれを磯天狗の仕業だと噂しました。

 あるとき。

 某男がこの噂の真意を確かめようと、磯天狗が飛来したという山へ登ったところ、噂どおりの竜巻のような白煙が飛来し、男はあっという間にその中に飲み込まれ、はるか遠くの海まで放り出されてしまいました。

 この磯天狗。

 火のない所に煙は立ちませんでした。


・火のない所に煙は立たない=噂が立つのは、その原因となる事実があるはずである

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ