表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
512/922

512 油取り

 油取りは隠し神の一種です。

 これは東北地方に伝わる俗信で、油取りと呼ばれるものが子供を誘拐し、その体を絞って油を取るといわれました。

 明治維新の頃。

 遠野地方の村々で油取りの噂が広まって大パニックが起こり、子供が誘拐されたなどという風説が毎日のように流れました。

 その頃。

 川原に小屋の跡が見つかり、そこにはハサミという鉄串が残されていたのですが、油取りはこの鉄串を使って油を絞っていたのではないかといわれました。

 そこで女子供は外を出歩かないよう、村々の長はただちに外出禁止令を出しました。

 ですがいつの時代でも、約束を守らず遊び歩く子供はいて、そんな子供らは家に帰ると、親からこってり油を絞られたといいます。


・油を絞る=油取り

・油を絞られる=過ちや失敗を厳しく責められる


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 油取りに身体の油を搾られるか、親に説教される形で油を搾られるか。 どちらにしても、子供にとっては恐ろしい事ですね。 それにしても、この油取りは人間の子供の油を何に使っていたのでしょうか。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ