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妖怪百物語  作者: keikato
499/925

499 池袋の女1

 池袋の女は江戸末期の俗信です。

 池袋の女性を雇った家では怪異が起きるというもので、江戸時代後期、根岸鎮衛の随筆『耳袋』によって広く知られることになりました。

 桑原くわばら何某かの幕臣が池袋の下女と通じたところ、行燈や茶碗などが飛ぶ現象が生じ、その下女に暇を出したら治まったといいます。

 これとは別に、山間部の一部の村では、女がよその男と交わることを禁じていたため、この現象は掟を破った女への報復だともいわれました。

 明治時代。

 哲学者で妖怪博士と呼ばれた井上円了は、女性たちが欲求不満から、主人に茶碗などを投げつけたことが真相であると結論づけています。

 諸説ありますが……。

 男はクワバラ、クワバラです。


・クワバラ=桑原

・クワバラクワバラ=災難を避けようとして唱えるまじない

・根岸鎮衛(ねぎししずもり・1737~1815・旗本)

・『耳袋』(みみぶくろ・雑話集)

・井上円了(いのうええんりょう・1858~1919・仏教哲学者)


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