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妖怪百物語  作者: keikato
493/923

493 蒟蒻坊

 蒟蒻坊(こんにゃくぼう)という妖怪がおります。

 これは古い蒟蒻玉が化けたもので、和歌山県に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 ある寺に旅の僧が宿を求めてきました。

「長旅でお疲れでしょう」

 寺の者は風呂を勧めました。

「風呂には灰が入ってないだろうね?」

 旅の僧が何度もたずねます。

 寺の者がこれを奇妙に思いながらも風呂に案内すると、旅の僧はたいそう喜び、しばらくの滞在を願い出ました。

 その後。

 旅の僧が毎度、灰が入っていなか確認するので、ある日、寺の者はこっそり湯に灰を入れてみました。

 すると旅の僧は、風呂の中で大きな蒟蒻になっていました。

 蒟蒻坊が寺の者に問います。

「風呂に何か入れなかったかね?」

「ハイ」


・ハイ=はい(返事)=灰

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今日(蒟蒻の日)にふさわしい物語でした。 [一言] 最初に蒟蒻を食べた人は、よくぞ調理方法を見つけたと思います。 蒟蒻芋は、手で触るのも危いですよね。
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