表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
488/923

488 陰鳥

 陰鳥かげどりは怪鳥の一種です。

 これは江戸時代末期、平尾魯遷著「谷の響」に次のようなことが記されています。

「毎年4、5月の小雨降る寂しい夜。

 陸奥国津軽郡の砂子瀬村と河原平村では、清く澄んだ声で「カン!」と鳴き、また続いて「キン!」と鳴く。

 その鳴き声は寒気立つばかりである。

 またこの両村には、夜更けに「オヒトゴヒト、オヒトゴヒト」とささやきかけるものがいる。

 これもものすごいことである。

 この二つは鳥の声だといわれるが、どんな姿の鳥なのか、昔から今に至るまで土地の者でも一人として見たことがないそうだ。

 また両村以外にはいないという」

 この陰鳥。

 その鳴き声を聞いた者は恐怖でトリハダが立ったといいます。


・トリハダが立つ=陰鳥=鳴き声は寒気立つばかり

・鳥肌が立つ=寒さや恐怖などによって皮膚に鳥肌があらわれる

・平尾魯遷(ひらおろせん・1808~1880・画家、国学者)

・『谷の響』(たにのひびき・説話、奇談)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ