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妖怪百物語  作者: keikato
484/925

484 波山

 波山ばさんという妖怪がおります。

 愛媛県の伊予地方に伝わる怪鳥で、江戸時代後期、桃山人の奇談集『絵本百物語』に次のような話があります。

 波山は真っ赤な鶏冠とさかを持っていて、口から赤々とした炎を吐き出しますが、この炎は熱を伴わず、物を燃やすことはありませんでした。

 普段は山奥の竹藪に棲んでおり、深夜にときおり人の住む村に下りてきては、羽をバサバサとはばたかせて不気味な音をたてました。

 ちなみに、江戸時代の百科事典『和漢三才図会』には、火を食べる「ひくいどり」という怪鳥の記述があるのですが、波山はこの「ひくいどり」がモデルになったといわれています。

 この波山。

 妖怪としての身分はヒクイ鳥でした。


・ヒクイ=低い=火喰い

・桃山人(とうさんじん・1804~1844・戯作者)

・『絵本百物語』(1841年刊行・奇談集)

・『和漢三才図会わかんさんさいずえ』(寺島良安著・絵入り百科事典)


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