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妖怪百物語  作者: keikato
481/923

481 スマボン

 スマボンという妖怪がおります。

 これは石川県宝達志水町に伝承があり、スマは「すみ」が訛ったもの、またボンは「坊主」のことで子供や小僧を意味します。

 背丈は30センチほどで、スマボンは幼い子供のいる家のどこにも棲んでいました。

 特に悪さはしませんでしたが、夜が更ける頃になると「トントントコトン、トントコトン。トントントコトン、ピシャピシャトン」と太鼓たいこを叩きながら顔を見せずに部屋の隅から現れ、それから夜泣きをする子供の部屋に向かいました。

 早く寝るよう泣く子を脅すのです。

 かたや家を追い出されないよう、子供の親にはへつらって気に入られようとしました。

 このスマボン。

 タイコモチだったのです。


・タイコモチ=太鼓持ち

・太鼓持ち=人に媚びへつらい機嫌を取って好かれようとする人


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