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妖怪百物語  作者: keikato
48/919

48 一つ目狸

 一つ目狸は化け狸の一種です。

 和歌山県西牟婁郡上富田町に伝承があり、目を大きく見開いて見せることで人を驚かせたといいます。

 ある夜。

 一つ目狸は一目坂の道端の茂みに隠れ、顔いっぱいに目を見開いて、旅人の前に飛び出しました。

 旅人が驚いて転がるように逃げていきます。

 このあと。

 そこへ杖をついた男がやってました。

 一つ目狸は男の前に飛び出すと、これまた目を大きく見開いて見せました。

 ですが、男は少しも動じません。

 座頭ざとうで目が見えなかったのです。

 そうとも知らず、一つ目狸がむきになって目玉を膨らませていたところ、目玉が顔からはみ出て落ちてしまいました。

 それ以来。

 座頭にはイチモク置くようになったといいます。



・イチモク=一つ目=一目

・一目置く=自分より相手が優れていると認める


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