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462 ネブッチョウ
ネブッチョウは憑き物の一種です。
これは古くから家につきまとっているという小さな蛇の憑き物で、埼玉県秩父市に次のような話が伝わっています。
家の主人が誰かに怨みを抱くと、ネブッチョウはそれを察して怨みの相手を煩わせたり悩ませたりするのですが、この怨みが強いときは、相手の体を押しつぶし、取り殺してしまったといわれています。
さらにネブッチョウのいる家の屋敷や田畑に触れるだけで、その祟りがあると信じられていました。
また、この家の子供が縁組みで他の家へ行くと、ネブッチョウも一緒についていくので、ネブッチョウに憑かれた家は増える一方だといいます。
このネブッチョウ。
どこへ行こうといつもツイテいきました。
・ツイテ=憑いて=ついていく




