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妖怪百物語  作者: keikato
460/923

460 鬼一口

 鬼一口おにひとくちは、鬼が一口で人を喰うことをいい、平安時代、作者不詳の『伊勢物語』第六段「芥川の段」に次のような話があります。

 その昔。

 某男はもう何年も好きな女のもとへと通っていたのですが、身分の違いから結ばれることはありませんでした。

 ある晩。

 男はついに女を盗み出しました。

 ところが逃げる途中、激しい雷雨に遭ってしまいました。

 男は戸の開くくらを探し出すと、その中に女をかくまい、自分は弓矢を手に蔵の前で見張り、夜が明けるのを待ちました。

 明け方。

 蔵から女が消えていました。

 女がこの蔵に棲んでいた鬼に食われたことを知った男は、ショックで目の前が真っ暗になりました。

 男はクラっときたのでした。


・クラっと=蔵へと=クラっと

・『伊勢物語いせ ものがたり』(平安時代に成立した歌物語)


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