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妖怪百物語  作者: keikato
46/920

46 木魚達磨

 木魚達磨もくぎょだるまという妖怪がおります。

 これは江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、木魚に髭をはやした達磨の顔が描かれています。

 かつて達磨太子は、9年間眠らずに修行したとされていることから、この妖怪にとり憑かれるとひどい不眠症になったといいます。

 その昔。

 某寺で使われていた古い木魚が、長い年月を経て木魚達磨に化身しました。

――みておれよ。

 魂を宿して自由に動けるようになった今、自分を叩いてきた者たちへの恨みでいっぱいでした。

 木魚達磨はさっそく復讐に向かいます。

 ですが逆に小僧らに捕まってしまい、以前のように朝から晩まで木魚として叩かれました。

 木魚達磨。

 血ダルマになりました。



・達磨=血ダルマ

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『百器徒然袋』(ひゃっきつれづれぶくろ)


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