表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
456/925

456 お菊の墓

 お菊の墓は伝説の一種で、群馬県に次のような話が伝わっています。

 小幡の殿様が侍女の菊ばかりを寵愛したので他の侍女や奥方の恨みを買い、菊が殿様に差し上げる御飯に針を入れられました。

 殿様は怒って菊を責め、蛇の入った樽に入れ、宝積寺の池に投げ込みました。

 小柏源介という侍が悲鳴を聞いて樽を開けると瀕死の菊が出てきて、「このご恩に、お家に蛇の害はないようにいたします」と言って事切れましたが、お菊の母が「お菊が無実なら芽が出ろ」と池の淵に炒り胡麻ごまをまくと、芽が出ました。

 その後。

 お菊の祟りで小幡家に不幸が続いたので、宝積寺にお菊の墓を建てて供養しました。

 このお菊の墓。

 ゴマを焚いて供養したといいます。



・ゴマ=胡麻ごま護摩ごま

護摩ごま=火中に供物を投じ、ついで護摩木を投じて祈願する祈祷方法


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ