表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
455/924

455 女郎蜘蛛2

 女郎蜘蛛は江戸時代中期、菅生堂人恵忠居士著『太平百物語』に次のような話があります。

 その昔。

 美作国高田の孫六という者が縁側でうとうとしていると、女が現れて孫六を屋敷へ招き、娘と結婚してくれるよう頼みました。

 孫六が妻がいるからと断ると、娘は「一昨日、母はあなたに殺されかけたにもかかわらず、訪ねたというのに」とすがりつきました。

 孫六が逃げ惑っていると屋敷は消え、いつしか元の縁側にいました。

 夢かと思って周囲を見ると、そこにはクモのいとがびっしりと張られ、女郎蜘蛛がいました。

 このときはじめて、孫六は一昨日、蜘蛛を追い払ったことを思い出しました。

 この孫六。

 女郎蜘蛛のイトしたことを知ったのでした。


・イト=糸=意図

・菅生堂人恵忠居士(詳細不明)

・『太平百物語』(たいへいひゃくものがたり・怪談)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ