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454 争い杉
争い杉は伝説の一種で、東京都に次のような話が伝わっています。
その昔。
争い杉は上田端八幡神社の境内にある白鬚神社の近くにあった御神木でした。
高さは約8メートル、幹の太さは約3メートルで、遠くから見ると松にも見えたことから、平安時代末期の武将の畠山重忠と家来が、松か杉かで争ったという言い伝えが残されています。
また柳田國男の説では2本の大きな杉があり、ある侍が武将の太田道灌と遠くからこの木を眺め、松か杉かで争い、近くで見たら杉だったことから、自分の発言を恥じて命を絶った伝えられています。
ほかにも2本の杉が争っているように見えることから、その名がついたといわれています。
この争い杉。
争いスギでした。
・争いスギ=争い杉=争い過ぎ
・畠山重忠=(はたけやましげただ1164〜1205・鎌倉初期の武将)
・柳田國男(やなぎだくにお・1875~1962・民俗学者、官僚)
・太田道灌(おおたどうかん・1432〜1486・室町中期の武将)




