表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
443/938

443 一揃いの白骨

 一揃いの白骨は江戸時代後期、速水春暁斎の『絵本小夜時雨』に次のような話があります。

 その昔。

 渋谷徳右衛門という武士は東国の古屋敷を拝領したのですが、屋敷の庭には古い大木があり、その木の下に美しい女が現れるようになりました。

 ある日。

 この大木を切ったところ、根の下に深い横穴が現れました。

 徳右衛門の弟の徳之丞が横穴をのぞくと、そこには一人の美女がいて、その女に手を引かれて徳之丞は穴に入りました。

 人々が驚いて穴を掘り崩すと3メートルほど下に数百年を経た一揃いの白骨があり、徳之丞の行方はわからずじまいでした。

 この一揃いの白骨。

 あの美女のもので、今もなお生前の美しい姿で現れていたのです。

 骨のある女でした。


・骨のある=強くしっかりした気概を持つ

・速水春暁斎(はやみしゅんぎょうさい・1767~1823・浮世絵師、読本作者)

・『絵本小夜時雨』(えほんさよしぐれ・絵本読本)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ