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妖怪百物語  作者: keikato
44/922

44 算盤小僧

 算盤坊主そろばんぼうずという妖怪がおります。

 これは夜になると、坊主姿で寺や神社の木の下に現れ、そこで算盤を弾いていたといい、京都府亀岡市に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 京都府船井郡西別院の笑路にある西光寺のそばに1本のカヤの木が生えていました。

 夜更け。

 人がこのカヤの木の下を通ると、小坊主のような男が現れ、盛んに算盤を弾き始めたといいます。

 これは昔。

 西光寺の小坊主が計算ミスをしたことで和尚にひどく叱られ、それを苦にしてこの木で首を吊って死んだことから、その小坊主の霊が成仏することなく、夜な夜な現れては算盤を弾いていたのだといいます。

 この算盤坊主。

 自ら人生をご破算にしたのでした。



・ご破算=算盤で次の計算に移るとき、先に置いた珠を全部払って零の状態にすること

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