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妖怪百物語  作者: keikato
439/923

439 ひょうすべ1

 ひょうすべという妖怪がおります。

 佐賀県や宮崎県をはじめとする九州地方に伝承があり、漢字では兵主部と書きます。

 これは河童のような存在でナスを好み、彼岸の時節になると川と山とを移動しました。

 また非常に毛深いのが特徴で、ひょうすべに風呂に入られると湯船一面に大量の毛が浮かび、その湯に触れた馬が死んでしまったといいます。

 その昔。

 ある薬湯屋で、毎晩のようにひょうすべが湯を浴びに来ており、ひょうすべの浸かった後の湯には一面に毛が浮いて臭くなってしまうため、わざと湯を抜いておいたところ、薬湯屋で飼っていた馬を殺されてしまったといいます。

「あの臭い毛、どうしてくれるんだ」

「そんなにケギライしなくても……」


・ケギライ=毛嫌い

・毛嫌いする=特別の理由もなくひどく嫌う

薬湯やくとう=温泉成分や薬用植物を浴剤として入れた湯で、疾病や傷の治療に用いられた


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