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妖怪百物語  作者: keikato
436/924

436 暮露暮露団

 暮露暮露団ぼろぼろとんという妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、古くなってボロボロになりながらも、様々な理由で残された布団がなるとされていますが、これの民間伝承はなく、石燕が創作したものだといわれています。

 石燕の『百器徒然袋』は『徒然草』をもとにした妖怪が多いのですが、この暮露暮露団も「徒然草第百十五段」で述べられている有髪の坊主「ぼろぼろ」との言葉遊びで創作されたのだろうといわれています。

 この有髪の坊主は、江戸時代の頃になると虚無僧の暮露暮露団となり、幕府から諸国通行の特権を与えられて隠密の役も務めました。

 この暮露暮露団。

 よくボロを出したといいます。


・ボロ=暮露暮露団=破れたり壊れたりしているもの

襤褸ぼろを出す=隠していた欠点を見せてしまう

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『百器徒然袋』(ひゃっきつれづれぶくろ)

・『徒然草』(つれづれぐさ・吉田兼好・随筆)

・虚無僧=禅宗の一派である普化宗の僧


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