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妖怪百物語  作者: keikato
435/924

435 甚六

 甚六は説話の一種で、これは江戸時代中期、作者不詳の仮名草子『善悪報ばなし』に次のような話があります。

 その昔。

 近江国に甚六という無慈悲な男がいたのですが、あるとき病に伏せて死んでしまいました。

 その後。

 甚六なき家に1匹の犬が住みつき、その犬が盗み食いをしたのを見た息子の嫁は、杖でもって犬を叩きました。

 このとき犬が人の声で話します。

「私はおまえのしゅうとだ。生前は何も他人に施すことがなかった。さればその報いによって、今こうして畜生の身を受けた」

 嫁は犬が舅の生まれ変わりだと知り、それからは親に食事を用意するのと同じ思いで世話をしました。

 嫁が問います。

「今の生活はどうですか?」

「ワンだふる」


・ワンだふる=ワンダフル

・『善悪報ばなし(ぜんあくむくいばなし)』(作者不詳・仮名草子)


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