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妖怪百物語  作者: keikato
431/923

431 芭蕉精

 芭蕉精ばしょうせいは怪異の一種です。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』にあり、植物の芭蕉の霊が人の姿になるとしています。

 元禄の頃。

 芭蕉精はある老人のことが気になって、その者に会ってみたいと江戸深川へと行きました。

 その老人。

 自分と同じ芭蕉という名を名乗り、しかもずいぶん人気があるといいます。

 芭蕉精は美女となって芭蕉の庵を訪ねました。

 若い男が出迎えます。

「芭蕉どのはいらっしゃいますか?」

「師は旅に出ております」

「どちらへ?」

「奥州です」

「そんなに遠くまで?」

紀行きこうなんです」

「キコウ?」

「ええ、俳諧はいかいの」

 芭蕉精は庵をあとにしました。

――徘徊の奇行とは……。


・俳諧の紀行=徘徊の奇行

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― 新着の感想 ―
[良い点] 珍しく考え落ち(?) [一言] いつも楽しませていただいてます。
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