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妖怪百物語  作者: keikato
426/924

426 品川の玉蜀黍

 品川の玉蜀黍とうもろこしは怪異の一種で、これは江戸時代後期の浮世絵師、歌川春升の錦絵に次のような話があります。

 弘化2年某月。

 江戸は品川で、鶏の姿そっくりの玉蜀黍の実が見つかりました。

 これが生えた畑の持ち主は、もともと1羽の鶏を大切に飼っていたのですが、その鶏は春に死んでいました。

 このとき哀れに思った飼主は、鶏の死骸を畑に手厚く埋めてやっており、そこから生えてきたのがこの玉蜀黍だったといいます。

 これは死んだ鶏の霊魂が、己を愛してくれた主人を慕ってこの地にとどまり、ついにその形を現したものだろうと噂されました。

 この品川の玉蜀黍。

 手で叩いてみたところ響くような良い音がしたといいます。

 コーン。


玉蜀黍とうもろこし=コーン

・錦絵=浮世絵、木版画の一種で多版多色刷り

・歌川春升(うたがわしゅんしょう・1843~1846・浮世絵師)


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