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417 海海女
海海女は怪異の一種で、福井県坂井市に次のような話が伝わっています。
かつて坂井郡雄島村の安島の付近の海では、海女が一人で海に潜ったとき、自分のほかに漁をする船がないにもかかわらず、潜った海中で鉢巻をした海女の後ろ姿を見かけることがありました。
それが海海女で、このとき自分が下に潜っていくと海海女は上に浮かび、自分が上に浮かぶと海海女は下に沈むといった具合で、その姿をはっきり見定めることはできませんでした。
ただし海女仲間ら大勢で潜っているときは、鉢巻をした海女の姿は見なかったといいます。
また、この海海女を見た海女は病気になったといわれています。
この海海女。
アマく見てはいけませんでした。
・アマく＝海女く＝甘く
