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妖怪百物語  作者: keikato
416/933

416 海の老婆

 海の老婆は静岡県焼津市に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 伊豆諸島の新島の近くに御根おんねという島があるのですが、あるとき漁師がそこにいかりを降ろして漁をしていました。

 漁が終わって漁師が錨を上げようとすると、なぜかなかなか上がってきません。

 そこで漁師が海に潜ってみたところ、錨の上に白髪の老婆が腰をおろしていました。

 近づくと老婆が、「誰かにしゃべると、魚が獲れなくしてやるからな」と言って姿を消しました。

 その後。

 漁師の船は大漁が続きました。

 ある日。

 漁師は仲間の漁師に、つい老婆のことをしゃべってしまいました。

 以来。

 まったくの不漁続きとなりました。

 この海の老婆。

 イカリに触れたのです。


・イカリに触れた=錨に触れた=怒りに触れた

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